みなさん、こんばんは。
今日も一日、お疲れ様でした。
突然ですが、みなさん。
「幸せだなあ」
って感じる瞬間って、どんなときですか?
好きな人と一緒にいるとき。
休みの日に二度寝できたとき。
給料日。
欲しかったものを買ったとき。
旅行に行ったとき。
いろいろあると思います。
でも今日は、その中でもかなり強い幸せについて話していきたいと思います。
それが――
おいしいものを食べている瞬間。
これです。
いやもう、結局ここなんじゃないかと思うんですよ。
どれだけ嫌なことがあった日でも、
目の前にめちゃくちゃおいしそうな料理が出てきた瞬間、
ちょっとだけ世界が明るくなりませんか?
仕事でミスした。
上司に怒られた。
電車が遅れた。
傘を忘れた。
靴下まで濡れた。
もう今日は最悪だ。
そんな日でも、
家に帰って、
炊飯器を開けた瞬間。
ふわっ。
炊きたてのご飯の香り。
白くてツヤツヤ。
湯気がふわーっと上がってる。
それだけで、
「……まあ、生きるか」
ってなる。
ご飯には、人間を現実世界につなぎ止める力があります。
特に炊きたて。
あれは強い。
炊飯器を開けた瞬間の湯気って、
もはや幸福の煙ですよ。
そしてそこに。
焼きたての鮭。
パリッと焼けた皮。
脂がじゅわっとしている。
大根おろし。
味噌汁。
漬物。
これだけでいい。
高級レストランじゃなくていいんです。
むしろ疲れている日の夜って、
こういう普通のご飯が異常においしい。
一口食べて、
「ああ……」
ってなる。
言葉が出ない。
本当においしいときって、人間は食レポできません。
テレビだと、
「口の中で旨味が広がって〜」
とか言いますけど、
家で本当においしいものを食べたときなんて、
「うまっ」
これだけです。
語彙力が一気に三歳児になります。
「うまっ」
「なにこれ」
「うまっ」
終わり。
でも、それがいい。
幸せって案外、
説明できないくらい単純なところにあるのかもしれません。
たとえばラーメン。
ラーメンってすごくないですか?
夜。
ちょっと寒い。
お腹が空いている。
そこにラーメン屋。
赤い暖簾。
店の外まで漂うスープの香り。
入りますよね。
これはもう、
入店した時点で勝ちです。
席に座る。
注文する。
待つ。
この時間がまたいい。
厨房から聞こえる音。
麺を湯切りする音。
チャーシューを乗せる。
ネギ。
海苔。
そして、
「お待たせしました」
ドン。
来た。
ラーメン。
湯気。
スープ。
麺。
全部が完璧。
まずスープを一口。
熱い。
でも、うまい。
「あっつ……うまっ」
これ。
ラーメンの一口目って、
なぜあんなに幸福度が高いのでしょうか。
そして麺。
ズルズル。
熱い。
またスープ。
チャーシュー。
途中で卵。
黄身が半熟。
最高。
さっきまで仕事のことで悩んでいたのに、
その瞬間だけは、
人生に存在する問題が、
「このチャーシューを最後まで残すか、今食べるか」
だけになる。
平和です。
世界平和です。
おいしいものって、
人間を「今この瞬間」に戻してくれるんですよね。
未来の不安でもなく、
過去の後悔でもなく、
今、目の前にある唐揚げ。
今、目の前にある寿司。
今、目の前にあるプリン。
それだけに集中できる。
これって、ものすごく贅沢な時間だと思います。
そして個人的に、
幸せを感じる食べ物ランキング上位に入りそうなのが、
焼肉。
焼肉って、
食事というよりイベントですよね。
店に入った瞬間からテンションが違う。
まず肉が運ばれてくる。
まだ焼いてない。
ただの生肉です。
なのに、
「うわあ……」
ってなる。
カルビ。
タン。
ハラミ。
サガリ。
ホルモン。
肉が皿に乗っているだけで美しい。
そして網に置く。
ジュウウウウウ……。
この音。
これです。
幸福の効果音。
もし人生に効果音をつけられるなら、
幸せな場面には焼肉の、
「ジュウウウウ」
を入れてほしい。
肉をひっくり返す。
焼き目。
完璧。
タレにつける。
白いご飯の上に乗せる。
そして一緒に食べる。
……
はい。
もう終了です。
優勝です。
特に焼肉のときの白米。
普段より二倍くらい強い。
肉だけでもおいしい。
ご飯だけでもおいしい。
でも肉とご飯を一緒に食べると、
突然チームワークが生まれる。
肉、
「俺の脂を任せた」
ご飯、
「任せろ」
完璧。
さらにそこへキムチ。
はい、完成。
人生って、こういうことでいいんじゃないかと思います。
そして寿司。
寿司もすごい。
一貫が小さい。
なのに満足度が高い。
マグロ。
サーモン。
えんがわ。
イクラ。
ウニ。
ホタテ。
好きなネタを前にしたときの、
「次、どれ食べよう」
という時間。
これも幸せです。
しかも回転寿司って楽しいですよね。
タッチパネルを見る。
注文する。
待つ。
来る。
また注文。
食べる。
また頼む。
人間の欲望をものすごく効率よく満たしてくれるシステムです。
ただ一つ問題があります。
お腹がいっぱいになってから、
「最後にもう一皿」
って頼んだ皿。
あれ、なぜか重い。
注文したときは、
「余裕でいける」
と思っていた。
来た瞬間、
「あれ……?」
急に寿司が大きく見える。
でも食べる。
そして言う。
「もう無理」
なのに五分後。
デザートを見る。
「プリンなら入るか」
別腹。
人間の体は不思議です。
食事は入らない。
でもプリンは入る。
ケーキも入る。
アイスも入る。
これはもう、別の臓器があるとしか思えません。
きっと胃の横に、
「甘いもの専用」
って書いた小さな部屋がある。
そこだけ空いている。
そして幸せといえば、
やっぱりスイーツ。
疲れた日に甘いもの。
これは反則級です。
コンビニに入る。
本当は飲み物だけ買う予定。
なのにスイーツコーナーを見る。
プリン。
シュークリーム。
ロールケーキ。
ティラミス。
誘惑が強い。
「今日は頑張ったしな」
この言葉。
便利ですよね。
人間は何か買うとき、
だいたいこれを使います。
「今日は頑張ったから」
アイスを買う。
「今日は頑張ったから」
ちょっと高いプリン。
「今日は頑張ったから」
ケーキ。
気づいたら、
毎日頑張っている。
でもいいんです。
実際頑張ってますから。
そして家に帰って、
冷蔵庫からスイーツを出す。
お風呂上がり。
髪を乾かした。
部屋着。
ソファ。
テレビかスマホ。
そこでプリン。
スプーンを入れる。
ぷるん。
一口。
冷たい。
甘い。
なめらか。
「ああ……幸せ」
この瞬間、
プリン一個で人間は救われます。
値段にすると数百円。
でも幸福度は高い。
幸せって、必ずしも高いものじゃないんですよね。
高級料理もいい。
旅行先の豪華なコース料理もいい。
でも、
夜中に食べるカップラーメン。
夏の暑い日に食べるアイス。
冬に食べる肉まん。
仕事終わりのコンビニおにぎり。
こういうものが、
異常においしく感じる瞬間がある。
たとえば冬。
外が寒い。
手が冷たい。
コンビニに入る。
レジ横。
肉まん。
あんまん。
ピザまん。
湯気。
買います。
外に出る。
紙を開く。
熱い。
持てない。
右手。
左手。
右手。
左手。
「あつっ、あつっ」
ってやりながら食べる。
一口。
中から湯気。
熱い。
でもうまい。
もう幸せ。
なんなら冬って、
肉まんをおいしく食べるために寒いんじゃないかと思うくらいです。
そして夏。
暑い。
もう何もしたくない。
外に出ただけで汗。
そんな日に食べるアイス。
冷凍庫を開ける。
アイスを取り出す。
一口。
冷たい。
最高。
エアコン。
アイス。
ソファ。
この三つが揃ったら、
夏の王様です。
そしてもう一つ。
すごく幸せなのが、
お腹がめちゃくちゃ空いているときのご飯。
これ、最強。
普段だったら普通のおにぎりでも、
空腹のときに食べると、
「こんなにうまかった?」
ってなる。
たとえば仕事が忙しくて、
昼ご飯を食べるのが遅くなった日。
ようやく休憩。
コンビニのおにぎり。
袋を開ける。
海苔。
パリッ。
一口。
「うっま……」
鮭。
ツナマヨ。
昆布。
なんでもいい。
空腹は最高の調味料って言いますけど、
本当です。
逆に高級料理でも、
お腹いっぱいの状態だと、
「はい、おいしいですね」
くらいになる。
でも空腹のおにぎりは、
「この米を作った農家さんに会いたい」
くらい感動する。
そして食事の幸せって、
味だけじゃないんですよね。
誰と食べるか。
これも大きい。
友達と食べる焼肉。
家族で囲む鍋。
恋人と行くご飯。
久しぶりに会った人との居酒屋。
「これうまいね」
って言いながら食べる。
誰かが、
「一口いる?」
って分けてくれる。
自分も、
「これ食べてみて」
って渡す。
こういう時間って、
あとから思い返すと、
すごく幸せだったりします。
料理の味は忘れても、
「楽しかったな」
って記憶は残る。
逆に一人で食べるご飯もいい。
一人焼肉。
一人ラーメン。
一人寿司。
好きなものを好きな順番で食べる。
誰にも気を使わない。
食べたいものだけ頼む。
これも立派な幸せです。
特に一人で食べるときの、
「今日は好きなものしか食べない」
という日。
最高ですよね。
栄養バランス?
今日は知らない。
野菜?
明日の自分に任せる。
今日は唐揚げ。
ポテト。
ラーメン。
アイス。
そんな日があってもいい。
毎日完璧な食生活なんて、
なかなか無理です。
時々ちゃんとして、
時々好きなものを食べる。
それくらいがちょうどいい。
そして料理を作る人なら、
自分で作った料理がうまくできた瞬間も幸せです。
チャーハン。
今日なんかパラパラ。
「え?店?」
ってなる。
卵焼き。
きれいに巻けた。
「才能あるかもしれない」
カレー。
一晩寝かせた。
翌日。
めちゃくちゃうまい。
自分で作ったのに、
自分で感動する。
料理って面白いですよね。
同じ材料なのに、
ちょっとしたことで味が変わる。
塩少し。
火加減。
焼き時間。
そしてたまに、
偶然めちゃくちゃうまくできる。
でも次に同じものを作っても、
再現できない。
幻の料理。
「あの日のチャーハン」
もう二度と会えない。
そういうこともあります。
でも、それもまた楽しい。
そして食べ物の幸せで、
個人的にすごく好きなのが、
「最初の一口」。
焼肉の一口目。
ラーメンの一口目。
カレーの一口目。
寿司の一貫目。
アイスの一口目。
あれって、
ものすごく幸せじゃないですか?
期待して、
口に入れて、
「あ、うまい」
ってなる。
この数秒。
かなり貴重です。
だから時々思います。
人間って、
大きな幸せをずっと探しているけれど、
実際の人生って、
こういう小さな幸せの連続なんじゃないかって。
人生が変わるような出来事。
宝くじに当たる。
大成功する。
夢が叶う。
もちろん素敵です。
でもそんなこと、
毎日起きません。
一方で、
ご飯は毎日食べる。
その中に幸せを見つけられたら、
一日三回くらい幸せになれる可能性がある。
これ、かなり強いですよね。
朝。
焼きたてのパン。
バター。
コーヒー。
幸せ。
昼。
好きな定食。
幸せ。
夜。
あったかい鍋。
幸せ。
さらに夜中。
プリン。
追加の幸せ。
一日四回。
もう十分です。
だからもし最近、
「なんか楽しいことないな」
とか、
「最近いいことないな」
って思っている人がいたら、
一度、
めちゃくちゃ好きなものを食べてみてください。
高級じゃなくていい。
自分が好きなもの。
ラーメンでもいい。
ハンバーグでもいい。
カレーでもいい。
寿司でもいい。
ケーキでもいい。
スーパーの半額のお惣菜でもいい。
「これ好きなんだよな」
ってものを買って、
ゆっくり食べる。
そして一口目に、
ちょっとだけ意識してみる。
「あ、おいしい」
それだけでいいんです。
その瞬間は、
ちゃんと幸せです。
今日嫌なことがあったとしても。
仕事が大変だったとしても。
将来が不安でも。
今食べているものがおいしい。
それは誰にも否定できません。
小さいけれど、
確実な幸せです。
そして、
おいしいものを食べ終わったあとの、
「はあ〜、食った」
という瞬間。
これも最高。
お腹いっぱい。
満足。
ちょっと眠い。
ソファに座る。
動きたくない。
「皿洗わなきゃ……」
見ない。
今日はまだ見ない。
シンクの存在を忘れる。
食後の幸せをあと十分だけ守る。
それでいい。
皿は逃げません。
……できれば逃げて洗われて帰ってきてほしいですけど。
そんな機能はまだありません。
ということで、今日のテーマ。
「幸せと感じる瞬間」。
みなさんにとっての幸せは、
もちろん人それぞれです。
でももし、
難しく考えすぎてしまったときは、
思い出してください。
幸せって、
意外と近くにあります。
炊きたてのご飯。
熱々のラーメン。
焼きたての肉。
冷たいアイス。
甘いプリン。
誰かと食べるご飯。
一人でゆっくり食べる夜食。
「ああ、うまいな」
そう思った瞬間。
それはもう、
立派な幸せです。
人生には、
いろんな悩みがあります。
仕事。
お金。
人間関係。
将来。
考え始めると終わりません。
だから時々、
難しいことは全部置いておいて。
目の前のご飯に集中する。
おいしい。
もう一口。
やっぱりおいしい。
それくらい単純な時間があっていい。
むしろ、
そういう時間があるから、
また明日も頑張れるのかもしれません。
ということで。
今日も一日頑張ったみなさん。
お疲れ様でした。
今夜はぜひ、
自分の好きなものを一つ食べてください。
ちょっと高いプリンでも。
いつもよりいいアイスでも。
好きなお菓子でも。
ラーメンでも。
おにぎりでも。
そして食べた瞬間、
心の中で言ってみてください。
「幸せだなあ」
って。
多分、
その瞬間だけは本当に幸せです。
それでは今日はこの辺で。
みなさんの明日にも、
「うまっ」
って言ってしまうような瞬間がありますように。
おやすみなさい。
そして最後に一言。
幸せは、案外冷蔵庫の中にあります。

コメント