【ラジオ台本】小さな頃の夢

【ラジオ配信】シナリオ台本

こんばんは。

今日も一日、お疲れさまでした。

この時間は、少しだけ肩の力を抜いて、ゆっくり過ごしてもらえたらと思います。

さて、今日のお話は「小さな頃の夢」についてです。

皆さんは、小さい頃、何になりたかったですか?

野球選手、サッカー選手、ケーキ屋さん、お花屋さん、警察官、先生、宇宙飛行士。

子どもの頃って、本当にいろんな夢を持っていましたよね。

しかも不思議なのが、その頃は「自分には無理かもしれない」なんて、ほとんど考えていなかった気がするんです。

なりたいから、なる。

やってみたいから、やる。

ものすごく単純で、でも、今振り返ると、とても強い考え方だったんじゃないかなと思います。

大人になると、どうしても夢を見る前に計算をするようになります。

「それって仕事になるのかな」

「今から始めても遅くないかな」

「失敗したら恥ずかしいな」

「お金はどうするんだろう」

そんなふうに、夢の前に現実を並べるようになるんですよね。

もちろん、それは悪いことじゃありません。

大人になれば、生活もあるし、責任もあります。

子どもの頃みたいに、全部を勢いだけで決めるわけにはいかない。

でも時々、思うんです。

現実を見ることに慣れすぎて、「自分が本当は何をやりたかったのか」まで忘れてしまっていないかなって。

僕も昔を思い返してみると、子どもの頃はいろんなことに憧れていました。

テレビで格好いい人を見れば、自分もこうなりたいと思ったり。

何かを作っている人を見れば、自分も作ってみたいと思ったり。

知らない世界を見れば、「いつか行ってみたいな」と本気で思ったり。

たぶん子どもの頃の夢って、「職業」だけじゃないんですよね。

こんな大人になりたい。

こんな場所に行ってみたい。

こんな毎日を過ごしてみたい。

誰かを笑わせたい。

好きなことをずっと続けたい。

それも全部、立派な夢なんだと思います。

小さい頃、僕は「大人になったら何でもできる」と思っていました。

大人になれば好きなところへ行けて、好きなものを買えて、好きなことを自由にできる。

子どもの頃に見ていた大人って、今思えばずいぶん万能に見えていたんですよね。

でも実際に自分が大人になってみると、全然そんなことはなくて。

仕事があったり、お金のことを考えたり、疲れて何もしたくない日があったり。

「大人って、思っていたより大変なんだな」

そんなことを感じるようになりました。

ただ、その一方で、子どもの頃にはできなかったことも、たくさんできるようになっています。

行きたいと思った場所に、自分で行ける。

興味を持ったことを、自分で調べられる。

新しい趣味を始めることだってできる。

会いたい人に会いに行くこともできる。

挑戦しようと思えば、誰かの許可を待たなくても、自分で一歩を踏み出せる。

そう考えると、大人って、子どもの頃に思っていたほど自由じゃないけれど、子どもの頃には持っていなかった自由を、確かに持っているんですよね。

皆さんにもありませんか?

小さい頃、大好きだったこと。

理由は分からないけれど、ずっとやっていられたこと。

絵を描くことだったり。

歌うことだったり。

虫を探すことだったり。

ゲームだったり。

本を読むことだったり。

何かを集めることだったり。

大人になってから、「こんなことして何になるんだろう」と思ってやめてしまったもの。

でも、子どもの頃は「何になるか」なんて考えていなかったはずなんです。

楽しいからやる。

好きだから続ける。

それだけだった。

もしかすると、夢って、本来はそれくらい自由なものなのかもしれません。

夢という言葉を使うと、どうしても大きな目標を想像してしまいます。

会社を作るとか、有名になるとか、大金を稼ぐとか。

もちろん、それも素敵です。

でも、「いつか海の近くで暮らしたい」とか、「好きな趣味をずっと続けたい」とか、「毎日穏やかに笑って暮らしたい」とか。

そういう夢だって、同じくらい大切なんですよね。

僕は、大人になった今だからこそ、時々、昔の自分に聞いてみるのもいいんじゃないかなと思っています。

「ねえ、小さい頃の自分。今の僕を見たらどう思う?」

もし昔の自分が今の自分を見たら、案外こう言うかもしれません。

「すごいじゃん。大人になってるじゃん」

「自分で好きなもの買えるじゃん」

「一人でいろんなところ行けるじゃん」

「結構、頑張ってるじゃん」

僕たちは、大人になると、自分にできていないことばかりを見るようになります。

もっとお金があれば。

もっと仕事ができれば。

もっと格好よければ。

もっと人生がうまくいけば。

でも子どもの頃の自分から見れば、今の自分って、思っている以上にすごい存在なのかもしれません。

毎日起きて、仕事や学校に行って。

嫌なことがあっても、なんとか一日を終えて。

誰かを心配したり、誰かに優しくしたり。

時には落ち込んでも、また次の日を迎える。

それだけでも、本当は結構すごいことなんですよね。

そしてもし、小さい頃の夢を叶えられていなかったとしても、別にそれで人生が失敗したわけじゃありません。

夢は変わります。

好きなものも変わります。

大切にしたいものも変わります。

子どもの頃はヒーローになりたかった人が、大人になって誰かを支える仕事をしているかもしれない。

先生になりたかった人が、職場で後輩に何かを教えているかもしれない。

歌手になりたかった人が、家で好きな歌を歌って幸せを感じているかもしれない。

形は違っても、小さな頃の夢の欠片って、意外と今の自分の中に残っているんじゃないでしょうか。

そして、今から新しい夢を持ったっていい。

年齢なんて関係なく。

大げさなものでなくてもいい。

「今年はこれをやってみよう」

「いつかここへ行ってみよう」

「こんな自分になれたらいいな」

それだけで、毎日の景色は少し変わる気がします。

夢って、叶えることだけが役割じゃないのかもしれません。

明日を少し楽しみにしてくれるもの。

もう一歩頑張ってみようと思わせてくれるもの。

疲れた時に、「まだやりたいことがあるな」と思わせてくれるもの。

そんな存在でもいいと思うんです。

だから今夜、もし少し時間があったら、昔の自分を思い出してみてください。

小さい頃、何が好きだったのか。

何になりたかったのか。

どんな未来を想像していたのか。

そして今の自分は、どんな未来を見ているのか。

昔と同じ夢じゃなくても大丈夫です。

むしろ、変わっていて当然です。

大切なのは、「まだ何かを楽しみにしている自分」がいること。

夢は、子どもだけのものじゃありません。

大人になったって、何度でも新しく持っていい。

途中で変えてもいい。

諦めたっていいし、また拾い直したっていい。

僕もこれから先、「これをやってみたい」と思う気持ちは、なるべく大切にしていきたいなと思っています。

現実をちゃんと見ながら、それでも少しだけ夢を見る。

そんな大人も、悪くないですよね。

皆さんの小さな頃の夢は、何でしたか?

そして今、もし一つだけ自由に夢を描けるとしたら、何を願いますか?

今夜はそんなことを、少しだけ考えながら過ごしてみてください。

今日も最後まで聴いてくれて、ありがとうございました。

それでは、また。

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